お志事インタビュー#3【家庭料理パーソナルシェフ・ 日本パーソナルシェフ協会 代表】松本敏弘さん
こんにちは。
NPOソーシャルエデュケーション協会 代表理事/資格・社会教育開発アドバイザー 岡 志寿子です。
今日は、パーソナルシェフの資格講座の開発をお手伝いさせていただいた【家庭料理で日本の食を変える!日本パーソナルシェフ協会代表】松本敏弘さんのお志事について伺いました。
多忙なサラリーマン時代 食で回復した「生きる実感」
世はバブルの会社員時代。
仕事の多忙さに心が行き詰まり、軽いうつ状態に悩まされる日々が続いていた時。
ふと思い出したのが、福祉活動家・教育家の佐藤初女さんのおむすび。心をこめて結ばれた、ただの普通のお結びが、多くの人の気持ちを救っているという。
必死に働くより、まず、できるだけきちんと料理した食事をしてみよう。
意識を変え、食べ方や食べる物を変えてみた。
すると、徐々に心の安定を取り戻すように。
食べること=生きること、なんだ。
さらに「マクロビオティック」と出会い、地球、自然、人間とが、互いに尊重しあえる食だと実感した。
今の日本の食を変えたい、意識を変えたい
食の分野に転職、持ち前の企画力でマクロビオティックとオーガニックに特化したセールスプロモーション、業態開発などを手掛けるように。
2006年に都市型高級食品スーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹品川店」にマクロビオティックデリ&カフェ、2008年には「新宿野村ビル」にマクロビオティックデリ&カフェ、青山のマクロビオティックレストランなど、関西や都内で数十件のプロデュースに携わった。
以前、自身が体験したように、忙しいビジネスパーソンにも、きちんとした食事で心身の健康を保ってほしい、そんな強い思いから、朝晩なく働いた。
「いのちの元気をサポートする飲食店」のはずが
マクロビオティックやオーガニックが世にも知られるようになりはじめ、出店の仕事が立て込んだ。
手掛ける飲食店には、自分と同じように、食べる人の健康に良いものをと、志を持つ若い人たちが働きにやって来た。しかし、飲食店の忙しさは、扱うものが変わっても、変わりはない。原価がかかることもあって、ぎりぎりの人員でのやりくりの中、1日中の肉体労働で食事も思うようにとれず、体調を崩してやめていく人も多かった。
そして、自分自身、以前の「あの忙しさ」の渦中にいることに、気付いた。
一方で、飲食店経営には、食材の廃棄、余剰コストの問題など、逃がれない現実もある。
食べることは、生きること。
食べる人が、食事でいのちが養える、
料理する人も、健康で幸せになれる、
食材も、大切に最後までいのちを全うできる。
そんな食の提供が実現出来る方法は、ないんだろうか。
再び壁にぶつかった。
ケの日の「家庭料理」で、食の大切さを伝える料理人という道
レストランという箱は、構えて待たなげればならない。
ならば、急がば回れ。
各家庭に出向いてその人に今必要な料理を、必要なだけ届けるサービスはどうだろう。
マクロビオティックを日本でも有名にしたマドンナ。
その日本人パーソナルシェフである、西邨まゆみさんのことが、ふと頭に浮かんだ。
各家庭の薬局と言われる台所で、その家族のいのちを守る料理を作る「パーソナルシェフ」。
日本では、未開の事業だったが、半年ほどの準備期間で、心を決めた。
ホームページをつくって、仕事を始めてみると、注文が入った。
以降、それは徐々に増えていった。
日本の食を、家庭料理から「本気」で変える
「日本人ほどすばらしい食文化を持ちながら、こんなに輸入した食文化で日々の食事をしている民族は、他にないのでは。」
戦後70年、飽食の時代、日本人の普段の食事は誰もが知る通りずいぶん変わった。
食事スタイルだけでなく、意識も変わった。
「食は自然との連鎖の中で ゛いのちをいただき、いのちをつくる、生きるために何より尊重される活動” そのことが今、日常で忘れられがちなのが、現実です」
毎日の家庭料理は、レストランのように華やかでも、驚くような味付けでもなくていい。
作る人は、食べる人のことを想って、「食べる人のいのちをあずかる」という心得を持って作る。
食べる人は、食の大切さとともに、日本の優れた食文化や知恵を、家庭料理を通して知ってほしい。
そんな当たり前のことだけれど大切なことを、一緒に、各家庭の台所で一人ひとりに伝えていく環境を作りたい。
それは、家庭の台所を預かる一人ひとりが担うこと。
それが難しい現状ならば、各家庭に入って伝えていける人を育てたい。
そう思うようになり、昨年から、各家庭のシェフを養成する「ホームパーソナルシェフ」と、仕事として家庭に出向いて料理を作る「プロ・パーソナルシェフ」を養成する講座をスタートした。
そんなパーソナルシェフが共に学び、料理し、交流できるようにと、自前のキッチンスタジオ「典座」もオープン。
食べることは、生きること、その大切さを伝えたいとの思いから名付けた。
また、起業のきっかけとなった西邨まゆみさんも応援してくれる仲間に。
一緒に、「典座」でキッチンライブを定期的に行っている。
パーソナルシェフの仕事は、『家庭料理を作る』という、日常の基本的な家事仕事。
主婦の方、年齢も問わず、誰もが「志事」にできる、新しい「食業」でもある。
松本さんの志事のもと、家庭の台所から、静かに、徐々に革命が起こり始めているのです。
【家庭料理パーソナルシェフ 松本敏弘さんプロフィール】
株式会社ハレルヤ 代表取締役社長
日本パーソナルシェフ協会 代表
一皿入魂のマクロビオティック・パーソナルシェフ
松本敏弘ってどんな人?
詳しくは下記のプロフィールをご覧ください。
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