志事に出会う学びの仕組みを作る!資格・社会教育開発アドバイザー 岡志寿子のブログ

ソーシャルエデュケーション協会代表 岡志寿子の公式ブログ

資格・講座ビジネスは、儲かるのか?

NPOソーシャルエデュケーション協会 代表理事/資格・社会教育開発アドバイザー 岡 志寿子です。

 

 

質問です。


「資格・講座ビジネスは、儲かりそうな事業だと思いますか?」


講座といえば、身一つ、小資本で始められ、その割に儲かりそうな事業に感じる方も多いのでは?

果たしてそうでしょうか?


小資本でできるとしたら、

「資格・講座ビジネスの一番の『資本・もとで』は、何でしょうか」


あるとすれば、

資格を認定する、講座を開発する、運営する、教える・・・

そう、「人」と「信頼」です。


読者の多くは、あなたが持つコンテンツで資格・養成講座を開発する、または講師となられる立場かもしれません。

あなた自身の経験、知識、考え方、想い・・・全てが資本であり、教材であり、商品になるでしょう。


それは、万人共通の価値観・信頼性を持つ「お金」ではなく、「人・あなた自身」とその「信頼」に他なりません。

他人に借りたり、銀行の融資に頼るわけにはいかないのが、資格・講座、講師業の資本です。

 


利益について、考えてみましょう。


主な売上は、受講料です。

利益を出すには、単純に考えれば、「受講生さんを増やす」ことですね。

「受講生さんを増やす」には?

誰もがこぞって受けたい、唯一無二最強の資格やコンテンツであれば話は別ですが、なかなかそうはいきません。

広告費、広報人員が潤沢ならばいいですが、こちらも限られますよね。

HPやチラシ、SNSを駆使し、広報活動を行って・・・やっと受講生さんが増えたからと言って、それが安定的に、永遠に続くとは限りません。

「受講生さんを増やす」ことは、講座事業をする誰もが、いつになっても直面し続ける課題です。

 


コストで言えば、会場費が必要です。(WEB上という方法もありますが)

会場は数か月前、何人申込者が来るか分からない内におさえ、集客できなくても支払わなければなりません。

始めるにあたって、まず壁となるコストでもあります。


講師として教壇に立ったことのある方なら、実感があるかと思いますが、

講座当日まで準備作業が必須。情報更新、質を高めるため、日々研鑽が続きます。

1伝えるには、その何十倍もの知識が必要です。


養成講座は、通常の講座と違い、

資格=「その人が、その能力を有することを」を保証する

養成講座=「その能力を養成することが目標の講座」

です。

最適化には、「体系化」、「標準化」、「効率化」が求められます。

開発には、大きな労力も必要です。


実は、講座時間に含まれない、この準備、開発時間の方が圧倒的に多く、コストも労力もかかります。

やっと作って世に出したら終わりではなく、時代や市場ニーズも移り変わり、学びは更新され、競合も現れます。

それに対応し、改善・更新をしていく努力も求められます。


どの事業も同じではありますが、

特に、この見えない労力(コスト)が、相当あります。

 


では、資格・講座事業の魅力は?

それは、

「通常の講座」の更に“その先”がある、ということです。


 更に“その先”とは?


「資格・養成講座」と、「通常の講座」、事業の違いを2つの側面から見てみましょう。


①目的の違い

「通常の講座」は、各主催者が講座を提供し、受講生さんは受講後に自分の課題に生かすことで完結します。

「資格・養成講座」は、受講生さんが各自の課題に生かすことはもちろん、更にその先に、ともに教育理念の実現を目指す、という目的が存在します。


「通常の講座」は、受講生同士、特にその分野の講師同士は、競合関係になることが多いですが、

「資格・養成講座」では、資格者、認定講師とその受講生さん、全員が、同じ理念を推進する仲間となります。


「資格者」は、取得を機に、自分のお料理教室を始めるかもしれません。

出版社の編集者なら、関連の書籍を企画するかもしれません。

各自の立場から、その創造性を生かし、養成講座で習得した視点、知識、技術などをその先の人に伝えます。


「認定講師」は、住まう地域で公式プログラムを主催するでしょう。

また、自身の専門性を発揮できるコミュニティーを対象に主催するかもしれません。

各自の個性や地域性などを生かし、認定元とともに、資格を全国に普及します。


認定元は、資格取得後も、資格者を支援をすることが重要な役割になります。


②事業モデルの違い

「通常の講座」が、「受講料」×「開催数」が主な売上であるのに対し、

「資格・養成講座」は、更にその先に、

・検定料

・認定料   があります。

更に、先のお話のように、各認定講師が公式プログラムを主催することで

・ロイヤリティ
 *公式プログラム、ブランド、公式テキスト使用許諾料 等
        
・教材・教具 販売費

・事務作業・広報作業等 支援サービス料

・更新費・会費

等が加わります。


また更に、
認定元主催講座
*取得後も上級、周辺講座 上下左右に新資格や講座を提供 等

の売上も想定できます。


「通常の講座」が、講師(主催者)の自主開講の範囲にとどまるのに対し、

「資格・養成講座」は、認定元自主開催に加え、

×活動する認定講師の人数分

の開講数が拡がります。

 


資格事業は、

「資格者」の皆さんと、同じ一つの「理念」を追求しながら、事業を発展させ続けるのが、事業の本質です。


(資格者の自己肯定力・創造性)×人数 = 理念実現 = 事業拡大」

となる事業なのです。

 

玄米がお腹いっぱい食べられるようになったのは、いつ?

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ソーシャルエデュケーション協会が主催する資格講座に

「玄米マイスター養成講座」があります。

 

お米は、いわずと知れた日本の主食。

玄米は、蒔けば芽が出る生きた状態のお米です。

 

その生命力を持つお米「玄米」を通し、

 「食は、自然から生命をいただき、生命を養い、受け継ぐこと」、

 「食で、生命はみな、つながっていること」、

という食の原点から、食生活を見直すきっかけをつくり、健康な食卓を広める食育リーダーを育成します。

 

例えば、玄米の健康的利点。

現代食の課題となっている点を、信じられないくらい上手に補うってくれます。

    便秘や腸の調子を整える

    ビタミンB群は、エネルギー代謝を促す

    抗酸化、認知症予防で注目されるフェルラ酸

    GABAは、ストレスをやわらげ、精神安定に

    低GIで高血糖抑制に

    グルテンフリー

    現代の食生活に不足しがちな食物繊維や、必須栄養素は他の穀物より優秀

等、挙げればまだまだあります。

 

養成講座では、日本人とお米が辿ってきた足跡も遡ります。

神話の時代からはじまり、政治、経済、文化の発展中心には、いつもお米がありました。

しかし、1962年。

米の国内消費は、始めて減少に転じます。

 

お米を作り始めて、

 

日本という限られた土地の中で、

いかに、その年多くのお米を収穫するか

それは、一貫したあくなき追求でした。

 

米は、十分あるから

もう増やさなくていい

有史以来、そう始めて日本人が直面したのが、この年です。

 

今、ちょっとお腹がすいたら一番手近にあるのは小麦の食品。

なぜお米が日本人の主食なの?

いつから小麦が今のように私たちの食生活に根付いたの?

答えられる人がどれくらいいるでしょう?

 

ちなみに世界で、主食が小麦から米へと移ることあはあっても、米から小麦に移った民族はいまだないのだそう。

 

 「いただきます」の食への感謝を大事にし、

世界でも認められる米を主食とした日本食文化。 

 

「主食であるお米のルーツを知ることは、日本を知ること」 

ひいては、私たち自身を知ることにもつながります。

 

 私たち一人ひとりが毎日の食を選ぶことは、今とっても重要なことのように思います。

 

主食を変えると、食生活は一気に変わります。

 

それは、一人ひとりの健康、更に農業、世界の食にも大きな変化を起こし得ます。

 

 

玄米マイスターは、

「玄米」を通して、今の日本の食と、毎日の食宅に変化を起こすためのリーダー養成のための講座、です。

 

玄米マイスターとして活動できるよう、「玄米食育教室」(公式プログラム)の講師が務められる力を養成します。

 

料理教室や食育講師の方、

お米の生産や流通、販売の方など、

玄米をテーマに、お米を主食とした食生活を見直すことで、今ある課題を改善・解決したいと思うすべての方におすすめの講座です。

 

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(内容は一部変更予定)

 

このテキストを自在に活用し、玄米食育を担う「玄米マイスター」を、更に広げていきたいと思っています。

 

玄米マイスター公式サイト

 

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 主催講座・募集 教室・講座開発法 志事について 志事教室 オフは古都を感じに 

オフ〜鎌倉でご縁を結ぶ

 

こんにちは。

NPOソーシャルエデュケーション協会 代表理事/資格・社会教育開発アドバイザー 岡 志寿子です。

 
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新年から鎌倉大仏が修理に入ると知って、
それまでに見ておきたい、と鎌倉へ。
 
アラフォーからアラフィフの女子が、
遠足気分で、北鎌倉駅に集合です。
 
そして決まった今日のルートは、
 
縁切り寺「東慶寺」からの
縁結び寺「成就寺」。
 
手放すものを潔く手放せば、
良いご縁と結ばれる、という訳で。
 
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早めのランチに、笹の葉さんへ。
名物の玄米菜食定食を頂きました。
 
日本各地を旅&食でつなげようという、
ざっくりとした夢を語って会話が膨み、
気がつけばもう2時!
 
先を急いで、まずは東慶寺へ。
 
(写真を撮り忘れました。。。)
 
澄んだ空気が佇んで、時間がゆったりの境内。
それぞれ、気持ちが赴くままに、しばし散策。
 
手放すものを手放したら、次は良いご縁を迎えに、成就寺に。
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30年ほど前から、ご利益を頂いてます。
感謝。
 
上記の写真は待ち受けにするとご利益があるとの説明。
皆さんも、よろしければどうぞ。
 
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晴れてても、曇ってても、海につながるこの風景は、記憶に語りかけるような懐かしい趣。日常を忘れて、風景と会話です。
 
今年初めての海を歩いて、
夕飯は、なるとや典座さんで、まったり。
 
鎌倉の古都の佇まいと自然が、本当に素直な言葉をたくさん引き出してくれました。
 
まだまだ手放せるものがあることに気づく、ありがたい1日になりました。
 
 
 

お志事インタビュー#3【家庭料理パーソナルシェフ・ 日本パーソナルシェフ協会 代表】松本敏弘さん

こんにちは。

NPOソーシャルエデュケーション協会 代表理事/資格・社会教育開発アドバイザー 岡 志寿子です。

 

今日は、パーソナルシェフの資格講座の開発をお手伝いさせていただいた【家庭料理で日本の食を変える!日本パーソナルシェフ協会代表】松本敏弘さんのお志事について伺いました。

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多忙なサラリーマン時代 食で回復した「生きる実感」

 世はバブルの会社員時代。

仕事の多忙さに心が行き詰まり、軽いうつ状態に悩まされる日々が続いていた時。

ふと思い出したのが、福祉活動家・教育家の佐藤初女さんのおむすび。心をこめて結ばれた、ただの普通のお結びが、多くの人の気持ちを救っているという。

 必死に働くより、まず、できるだけきちんと料理した食事をしてみよう。

 意識を変え、食べ方や食べる物を変えてみた。

すると、徐々に心の安定を取り戻すように。

 食べること=生きること、なんだ。

 さらに「マクロビオティック」と出会い、地球、自然、人間とが、互いに尊重しあえる食だと実感した。

 

今の日本の食を変えたい、意識を変えたい

 食の分野に転職、持ち前の企画力でマクロビオティックとオーガニックに特化したセールスプロモーション、業態開発などを手掛けるように。

 2006年に都市型高級食品スーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹品川店」にマクロビオティックデリ&カフェ、2008年には「新宿野村ビル」にマクロビオティックデリ&カフェ、青山のマクロビオティックレストランなど、関西や都内で数十件のプロデュースに携わった。

 以前、自身が体験したように、忙しいビジネスパーソンにも、きちんとした食事で心身の健康を保ってほしい、そんな強い思いから、朝晩なく働いた。

 

 「いのちの元気をサポートする飲食店」のはずが

 マクロビオティックやオーガニックが世にも知られるようになりはじめ、出店の仕事が立て込んだ。

 手掛ける飲食店には、自分と同じように、食べる人の健康に良いものをと、志を持つ若い人たちが働きにやって来た。しかし、飲食店の忙しさは、扱うものが変わっても、変わりはない。原価がかかることもあって、ぎりぎりの人員でのやりくりの中、1日中の肉体労働で食事も思うようにとれず、体調を崩してやめていく人も多かった。

 そして、自分自身、以前の「あの忙しさ」の渦中にいることに、気付いた。

 一方で、飲食店経営には、食材の廃棄、余剰コストの問題など、逃がれない現実もある。

  食べることは、生きること。

 食べる人が、食事でいのちが養える、

料理する人も、健康で幸せになれる、

食材も、大切に最後までいのちを全うできる。

 そんな食の提供が実現出来る方法は、ないんだろうか。

再び壁にぶつかった。

 

 ケの日の「家庭料理」で、食の大切さを伝える料理人という道

 レストランという箱は、構えて待たなげればならない。

 ならば、急がば回れ

各家庭に出向いてその人に今必要な料理を、必要なだけ届けるサービスはどうだろう。

 マクロビオティックを日本でも有名にしたマドンナ。

その日本人パーソナルシェフである、西邨まゆみさんのことが、ふと頭に浮かんだ。

 各家庭の薬局と言われる台所で、その家族のいのちを守る料理を作る「パーソナルシェフ」。

 日本では、未開の事業だったが、半年ほどの準備期間で、心を決めた。

 

ホームページをつくって、仕事を始めてみると、注文が入った。

以降、それは徐々に増えていった。

 

 

日本の食を、家庭料理から「本気」で変える

 「日本人ほどすばらしい食文化を持ちながら、こんなに輸入した食文化で日々の食事をしている民族は、他にないのでは。」

 戦後70年、飽食の時代、日本人の普段の食事は誰もが知る通りずいぶん変わった。

 食事スタイルだけでなく、意識も変わった。

 「食は自然との連鎖の中で ゛いのちをいただき、いのちをつくる、生きるために何より尊重される活動” そのことが今、日常で忘れられがちなのが、現実です」

 毎日の家庭料理は、レストランのように華やかでも、驚くような味付けでもなくていい。

 作る人は、食べる人のことを想って、「食べる人のいのちをあずかる」という心得を持って作る。

 食べる人は、食の大切さとともに、日本の優れた食文化や知恵を、家庭料理を通して知ってほしい。

 そんな当たり前のことだけれど大切なことを、一緒に、各家庭の台所で一人ひとりに伝えていく環境を作りたい。

 それは、家庭の台所を預かる一人ひとりが担うこと。

それが難しい現状ならば、各家庭に入って伝えていける人を育てたい。

 

そう思うようになり、昨年から、各家庭のシェフを養成する「ホームパーソナルシェフ」と、仕事として家庭に出向いて料理を作る「プロ・パーソナルシェフ」を養成する講座をスタートした。

 

そんなパーソナルシェフが共に学び、料理し、交流できるようにと、自前のキッチンスタジオ「典座」もオープン。

食べることは、生きること、その大切さを伝えたいとの思いから名付けた。

 

また、起業のきっかけとなった西邨まゆみさんも応援してくれる仲間に。

一緒に、「典座」でキッチンライブを定期的に行っている。

 

パーソナルシェフの仕事は、『家庭料理を作る』という、日常の基本的な家事仕事。

主婦の方、年齢も問わず、誰もが「志事」にできる、新しい「食業」でもある。

 

松本さんの志事のもと、家庭の台所から、静かに、徐々に革命が起こり始めているのです。

 

 

【家庭料理パーソナルシェフ 松本敏弘さんプロフィール】

 株式会社ハレルヤ 代表取締役社長

 日本パーソナルシェフ協会 代表

 

一皿入魂のマクロビオティック・パーソナルシェフ

松本敏弘ってどんな人?

詳しくは下記のプロフィールをご覧ください。

http://hareruya.jp/info.html#matumotoplofile

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■ブログ

http://hareruya.jp/wp/hareruyablog/

■ホームページ

http://hareruya.jp

■FBページ

(メッセージ付きで友達申請をくれた方は皆さん友達になります)

https://www.facebook.com/hirohareruya

 

 

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お志事インタビュー#2 【おもてなし料理の鉄人・CROSS Tokyo 総料理長】増山明弘さん

こんにちは。

NPOソーシャルエデュケーション協会 代表理事/資格・社会教育開発アドバイザー 岡 志寿子です。

 

今日は、資格講座をご一緒しているビューティーフード協会の講座に、ゲスト講師でおいでいただきました【おもてなし料理の鉄人・CROSS Tokyo 総料理長】増山明弘シェフのお志事について伺いました。

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70歳になった時、あんな「かっこいいおやじ」になっている

 人気を博したテレビ番組、「料理の鉄人」。

高2の時に観たのは、料理に打ち込む「おやじ達」のかっこよさ。

 料理する姿が、とにかくかっこよかった。いい歳のおやじなのに、なぜあんなにかっこいいんだろう?自分も歳をとった時、はげて太っているかもしれないけれど、何もしなくてもかっこいい、そんな料理人になっている」と、心に決めた。

 それまでスポーツに打ち込んでいた情熱を、料理へと180度転換。

お寿司屋さんでバイトをはじめ、自宅で実験さながら、日々料理にチャレンジするように。生まれて初めて作った料理「さばの味噌煮」は、今も十八番。

 料理の専門学校を卒業後、初めて料理人として就職したのは、あの「料理の鉄人」坂井シェフが初代料理長を務めた当時赤坂にあった「ジョン金谷」。

 和とフレンチを融合させた、多くの著名人にも愛される一流店。毎日、高級な食材、一流の職人の中に身を置き、料理の懐の深さにますますのめり込んでいった。

 

 料理と向き合うのに、時間も体力も限界を作らない

 体力には自信がある。

 「もっとできる。まだまだできる」

 料理の道を究めるのに、体力も時間も限界を作らないのが増山流。

 板場が変わる前には既にその場ができるよう、他店でただ働きをして修行した。

 当時、荻窪にあったフランス料理店に皿洗いから入らせてもらった。

その時のシェフは、今でも尊敬する大師匠。

とにかく恐かったが、その姿から学ぶことは多かった。

 

荻窪のシェフが作っていた洋菓子に興味がわいた。自分でお店を持ちたいと思っていたので、菓子の世界も知りたいと、フランス菓子店に転職した。

 

本場フランスで、吸収できるすべてのものを

 その後、再びフランス料理の店に戻り、副店長をしていた店が閉じるのをきっかけに、27歳で渡仏。ブルゴーニュからシャンパーニュへ半年ずつ、本場フランスで1年働いた。

 「当時の月給が3万円。そんな中で2万円の店にも行きました。食べるだけではもったいないので、各料理について細かくノートをとり、レシピを聴き。料理人だとわかるようにして、厨房に入れてもらい、更に多くのことを見聞しました」

 料理の知識や技術だけでなく、お世話になったシェフ、街の独特の色合い、食卓の風景と、その後の料理の世界感につながる財産が、たくさん詰まった1年に。

  

もっと食べる人を健康にしたい。そしてハーブと出会う

 増山さんと話をすると、その料理の追求心は、とどまるところがない、と感じる。

 それは、どこまでも食べる人を喜ばせたい、その一心に尽きる。

 帰国後、2店のフレンチの料理長を経て、千葉の「大滝ハーブガーデン」の料理長に就任。

 「先輩の紹介で見に行った時、ここでやりたい!との想いが押し寄せました。自然の海、山、風。その中でハーブは育ち、その恩恵を頂く」

ハーブの薬効は、食べる人の健康により寄り添えるもの、と独学で学んだ。

 フレンチという領域で、旬の野菜をふんだんに使い、オイルもバターの代わりにできる限り植物性のものを選んだりと、食べる人の健康への気づかいも、増山シェフらしいおもてなしの一面。

 鎌倉のハーブ料理研究家の方との出会いで、その奥行と幅が広がった。

 

お料理は会話

 「職人ですし、口下手なんで」

 よく言いますよ、と誰もが言いたくなる増山シェフ。

 「わざわざ来ていただいた方に、十分自分を表現し、会話をしたいというのが想いですが、なかなかそうはいきません。

 料理なら、言葉では表現できない部分まで、表現できる。

お料理は、来て下さった一人ひとりとの会話だと思っています

 休みの日も、気になる料理を食べに行き、ノートに絵やコメント、レシピを書きためる。

 1日のはじまりは朝食づくりから、電車の中では料理の仕事のやりとり、現場で料理のしごとをして、遅く帰っても料理本を片手に床に寝てしまう。更には、夢でも料理の仕事をしているとか。

 以前、寝ずに働き続けて、気が付くと倒れていたことも。

 

この人は、いったい?

 

「いきつくところは、食べる人を喜ばせたい。

ちゃんとしたものを作るには、手を抜かないほど、いいものができることを料理人は知っています。

 プロとして見えないところに手を抜かない。

 自分なりにやりつくす。

 そうするからこそ、後の喜びが生まれます。

 食べる人の喜んでくれる顔、食べてもらった後でいただく賞賛を知っているので、そこに苦はありません

  

料理の鉄人は、おもてなしの超鉄人

 お料理は、食べる人との会話であり、空間と一緒に織り成されるもの、という増山シェフ。

 

増山さんご自身、お店にいらっしゃっても、打ち合わせ中も、ご一緒している料理の盛り付け・スイーツ講座(ビューティ―フードコーディネータースイーツプロ)の時も、その場にいるお一人おひとりと、心地いい空間を織り成されます。

 食べる人の喜びだけでなく、健康まで気づかう気持ちから、「ハーブの魔術師」と称されるほどその薬効を追求したり、寝ずに知識を吸収したり、技術を磨いたり。

 とことん、人をもてなすことが好きでいらっしゃるんだなと、と感じます。

 「こうするともっとよくなると、発想がつきないんです。できるかどうか、アップアップでやり続けると、キャパが広がる。それを経験で知っているので、限界をつくらないでとことんやる。体力には自信があるので」

 70歳になって、もしはげてても太ってても、その存在はかっこいいと思います、間違いなく。

 

【増山明弘シェフ プロフィール】

1978年千葉県生まれ。華調理師専門学校を卒業後、都内有数のフランス料理店、パティスリーを経験しフランスに渡る。 ブルゴーニュ地方、シャンパーニュ地方で修行をし、帰国。
2004年 神楽坂『フレンチダイニング』料理長に就任。
2008年 日本初のハーブガーデン『大多喜ハーブガーデン』料理長に就任。
2012年 六本木『CROSS TOKYO』料理長に就任。

www.cross-tokyo.com

 

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「受講動機」には2種類ある

こんにちは。

NPOソーシャルエデュケーション協会 代表理事/資格・社会教育開発アドバイザー 岡 志寿子です。

 

講座を自ら受講する人には、必ず「受講動機」があります

時間と費用をかけて参加されるのですから、それなりの理由が当然あるはずです。

 

『学びたい』

 

その裏には?

今の自分に何かしらの課題があって、成長することで少しでも良くしたい、改善したいという思いが、きっとあります。

 

『克服したい、課題は何?』

 

そこには、2つのベクトルがあると思います。

1つは、内側にベクトルが向かうもの

学びをインプットし、自分を高めたい。自己評価を高め、自信を養いたいという、内側に向かうもの。

2つめは、外側にベクトルが向かうもの

社会に通用する専門的な能力、具体的なスキルを身に着けたい。起業、キャリアアップのためなど、社会に自分をアウトプットすることを直接目標にした、外側に向かうもの。

この2つのベクトルは、相反するものではなく、

どちらも、自己肯定力を養うためのもの。

 

学びはいつも、自分の中の「自己肯定感の甕(かめ)」を満たしてくれます。

 

学んで実際にアウトプットすることは、より学びを高め、

それにより誰かの役に立つ実感は、より自己肯定力を養ってくれます。

 

だけどもし、いつまでもアウトプットせず、学び続けなければならないなら。

もしかすると「自己肯定感の甕」の底に、穴があるのかもしれません。

 

学ぶ人は、

なぜ、それを学びたいのか。学ぶ「自分なりの目的」に向き合ってみることをおすすめします。

甕の穴を埋めるための学びの旅は、慣行の思考と行動を続けることからは、なかなか終わりません。

学びで、旧い思考回路を手放す勇気を身につけられたら、それは学ぶ人にとって大きな変化になるのではないでしょうか。

 

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『自分を信じ、自由に生きる力を養う』学びを作りたい。

 

志事に出会う、学びに出会う機会をもっと。

学びを、より楽しく嬉しくしてくれる先生に出会う機会をもっと。

 

身近に、人生のあらゆるタイミングに、増やしたい。

 

 

 

そんな可能性を育てたいとの思いが、「資格」」作りの根底にあります。

 

 

 

 

 

 

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志事教室から〜「既に自分の中にある」

こんにちは。

NPOソーシャルエデュケーション協会 代表理事/資格・社会教育開発アドバイザー 岡 志寿子です。

 

今日は、第5期ビューティーフードコーディネーター養成講座の開講日でした。

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この講座は、開発のお手伝いから、事務局の運営、講師としても携わらせて頂き、私自身も講師としてお話しさせて頂いています。
 
講座冒頭に、ビューティーフードコーディネーターとして、資格取得後の目標を明確にしてもらうワークからスタートです。
 
自分がなぜこの資格を取得し、どんな変化起こすのか
 
それを通し、どんな社会の変化を起こしたいのか。
 
自分の思いと、社会のつながりについて。
 
この資格をとって、踏み出すための「軸」を作っていく演習からスタートです。
 
「軸」作りは、講座を通して深めて頂き、それが最終課題にもなります。
こんなかたちで、志事教室を講座内に組み込んでいます。
 
そして食について具体的な講義や、演習に入っていきます。
 
 
ビューティーフードコーディネーターの数だけ、ビューティーフードコーディネーターの志事があります。
 
既に幾つかの食の資格を取得され、
オーガニックやマクロビォティックの知識、実践経験も豊富で、食の関心も高いIさん。
 
メニュー開発など、今日の他の演習でも一番に企画が作れる実力をお持ちです。
 
「これまで色々と学び、発信をしていきたいと考えるようになっていたのですが、その具体的な方向性や自分を生かした方法が、はじめて見えてきました」
 
食と心がつながっていると体験から理解し、マクロビオティックを学び、食の大切さを身近な人からまず伝えていく活動をお考えのKさん。
 
「これまで自分の中にあるものでは足りないとばかり思っていましたが、自分の中に既にあることがわかりました」
 
養成講座を通し、更に深めながら、最終日には、各自活動についてプレゼンしてもらいます。
 
また、それぞれの始動となるアウトプットの活動企画を講座内で作ります。こちらも最終日にプレゼン、後日実際に開催します。
 
修了パーティは、講座内で作るオリジナルレシピを実食。
 
最終課題てんこ盛りに、初めは驚きと不安で、笑っちゃう受講生さんも多いのですが、次第に好奇心とやる気が湧いてきて、最終日が楽しみになっていかれます。
 
今回もAO検定日の皆さんが、今からとっても楽しみで、もえます。
 

 

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