お志事インタビュー#1【料理・ポートレートカメラマン】宮津かなえさん
こんにちは。
NPOソーシャルエデュケーション協会 代表理事/資格・社会教育開発アドバイザー 岡 志寿子です。
今日は、資格作りをご一緒しているビューティーフード・コーディネーターのゲスト講師でもある【料理・ポートレートカメラマン 宮津かなえさんのお志事】について伺いました。
はっとした、ある報道展での「写真の力」
カメラマンを目指すきっかけは、大学生の時にふと見に行った報道写真展。
「写真は、自分ではゼッタイ見ることのできない『一瞬の事実』を見せてくれる」
その時見たのは、確かアフリカの飢餓の子ども達の写真。
自分の知らないリアルな一瞬を、目の前に差し出す写真のスゴさ。
そのインパクトに取り憑かれたのだそう。
そこからは、カメラマンになることを目指し、ひたすら千里の道を一歩から。
まず始めたのは、現像所でのバイト。大学では、住環境を専攻していらしたそうですが、夜間、写真の専門学校にダブルスクールで通うように。
その後、レンタルポジや写真展の企画をする会社、車のカタログや広告の写真を手掛けるカメラマン・チームでの仕事を経て、ポートレートで著名な写真家さんのアシスタントに。ようやく「撮る側」へと軸足が置けるようになりました。
「料理」は一瞬。食べたら同じ一皿は二度とない
フリーになって直後に受けた自然食の撮影の仕事は、その後の料理カメラマンへの道を開くきっかけになりました。
「お料理には、一皿ごと、料理した人の想いが込められてる。食べる人のことを想って作られた『一皿』は、その一瞬、そのテーブルにあるけれど、食べたらなくなって、同じ一皿は二度とない」
以来、その食材がどのように作られたかに関心が向くようになり、ご自身の食生活にも意識の変化が起こりました。
写真を撮る人がどれだけその対象について理解しているか。
その量と、伝わる情報量は、比例します。
料理を理解し、自然光を生かして、食材一つひとつの存在と、料理する人の温度を伝える写真は、宮津さんの身上。 現在もクーヨンの別冊など、多くの料理写真を手掛けていらっしゃいます。
WEB時代ますます「写真の力」は高まっている
「1枚の写真は、一瞬にして、たくさんの様々な情報を伝えてくれます。
WEBで情報が大量に行きかう今は、写真の持つインパクトが、ますます発揮できる時代。
以前は、今のように手軽にどこでも高品質の写真を撮ることは不可能でした。レストランで誰もがちょっと写真を撮る、なんてことは実際問題、難しかったこと。
カメラの性能は目覚ましく上がり、SNSが広がり、自己表現の方法としても「写真」の力、可能性はますます大きくなっています。楽しく、便利なものとして、使わないともったいない。」
写真への愛が空気で伝わる人
写真の仕事以外だったら、何をしていたと思う?
「写真の仕事以外、考えることがなかった」
宮津さんとの出会いは、かれこれ8〜9年前。前職で広報用の写真撮影を依頼させて頂いていました。
ポートレートが多かったのですが、彼女の柔和な空気感が、いつの間にか撮られる側にもすっと伝わって、自然な表情に仕上がるのです。そんなナチュラルな雰囲気が、なんだかとっても安心できました。
数年前に一度、個展を見に行った時。
風景や自然の写真が中心だったのですが、お仕事の撮影とは違って、どこか儚さや孤独感を感じたのを覚えています。
今回は、私が開発と、一部講師としても携わっている「ビューティーフードコーディネーター養成講座」で、新たに、料理写真の撮影の時間を入れることを提案し、その講師を宮津さんにお願いしました。
私たちも、自然の一部。生命をつくる「食」という営みに、自然を尊重することの大切さを伝え、食で「生命力ある美しさを」引き出すことを提案できる人の養成を目指すのが、この講座の目的。
講師には宮津さんがぴったり、と思いました。
写真の力を信じ、まっすぐに写真の仕事に取り組んできた宮津さん。
写真への愛情がジンジン伝わります。
今回講座を通し、たくさんのことを学ばせてもらえることを、期待しています。
【宮津かなえさん プロフィール】
1973年静岡県生まれ。
宅間写真事務所をへて2000年よりフリー。
雑誌・単行本・広告で料理、ポートレート・子ども・旅などを撮影。
FB:
https://www.facebook.com/miyazukanae
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